めんたいこを加工するときに、サイズの関係でどうしても製品化できない部分や、あまりの粒が出てしまいます。それを見た女性スタッフが「これで何か作れないだろうか」と言い出したのをきっかけに、開発・製造したおせんべいです。「もったいないというよりも、大切な海の幸だから一粒でも無駄にしたくないと思ったんです。あまった粒とはいえ、味は間違いなくおいしいわけだし」と、製造スタッフの緒方が当時を振り返ります。
試行錯誤の末に一年がかりで完成させたおせんべいは、生地のなかに自慢のからしめんたいこを30％も練り込み、二度焼きしてパリッと仕上げたもの。もし私たちがめんたいこ屋じゃなかったら、ここまで上質のめんたいこを惜しげもなく使うという贅沢は、おそらくできなかったと思います。
　一枚一枚の色や形に微妙な違いがあるのは、よけいな着色をせず、型にはめずに焼いてるから。見た目どおり、味わいも素朴です。食べるほどにめんたいこのうまみがふくらんでいって、時間差でピリッとした辛さが追いかけてくる味わいは、思わずクセになってしまいます。お茶うけに、ビールのおつまみに、お子さまのおやつにと、ご家族みんなでお召し上がりいただけるのも、人気の秘密です。
博多らしくておいしくて、軽いわりには見栄えがよくて、日持ちもする。おまけに値段も手頃。理想的なおみやげの条件をクリアしているというわけで、お客さまの口から口へと評判が広がっている商品です。