タラバガニ独特の甘味が十分に味わえます。

タラバガニの間接をダイナミックにバキッと折ると、タラバガニの身がスルスルと抜けてきて、プルプルの締まった身が飛び出します。それを一気に口にいれた瞬間、マッタリとした優越感に浸れます。あ〜食べたい!
蟹の醍醐味と存在感を十分に感じさせてくれるのが北海道タラバガニでしょう。
タラバガニのおいしい食べ方
毛蟹、ズワイ蟹などかの身質はどちらかというと柔らかめの繊維質で、塩茹ですると味を引き出す事ができますが、タラバガニの場合は、生態が少し違うせいか非常に身質が荒く、甘みが強いため(海老の身に近い)、焼いたり、刺身などにすると香ばしさが増し、より一層旨味をもたらしてくれます。もちろん、ボイルでも結構です。


タラバガニのにせものにご注意
現在、タラバガニの水揚げ率は最悪の状態で、80%はロシアに頼ってるのが現状です。従って近海物タラバガニというのは非常に難しいのです。
タラバガニが減少している分、多く出回っているのが代用品とされる油蟹(あぶらがに)、いばら蟹です。知って買うのならいいのですが、何も言わないで売る店も多々ありますので注意が必要です。
いばら蟹の場合は、棘の量が多くて鋭いのが特徴なので、よく見れば見た目で違いは分かります。
油蟹はその点ちょっと難しいですね。よくテレビで甲羅に付いてる棘の数の違いといいますが、それ程当てにはならないのです。それよりも、もっと分かりやすい違いがあります。茹でた時、足が赤いのがタラバガニで白いのが油蟹です。ちなみに僕が扱うのは本タラバガニが主になりますが、「油蟹」といって頂ければ油蟹も用意しています。
タラバガニは決して重さで買わないで!
どんな蟹でも成長する際、大きくなるために脱皮を重ねます。よく聞く話に「身もミソも無かった」「今回はハズレだった」と言う人がいますがそうではありません。
蟹は脱皮するとき体の内部が膨張してきて、新しい甲羅になり代わります。この時、体の養分を使い果たすため、体がゴムのようにフワフワになり、身もミソもほとんど無くなった状態になるのです。
よくタラバガニを重さで買う人がいます。確かにそれも大事ですが、仮に脱皮仕掛けて殻の内側に新しい甲羅(2枚皮)を持つと、身もべちゃべちゃになりますから物凄い重さになります。
もう一つ、水揚げした際に死んだ状態でボイルしたタラバガニを「ベチャ蟹」といいます。これもまた、鮮度が落ちて身の締まりが無くなり、水分をいっぱい含むため重たくなります。
また冷凍も重たくても身が入ってなければ空洞の部分は水分を含ませて補う事も出来ます。
北海道のこの状況で安い本当のタラバガニが売られているとすれば何か欠点は持っています。妥協出来る値段と出来ない値段があるはずですから、どうせなら少しくらい懐をゆるめて満足出来るものを買うことをお薦めします。

活タラバガニの食べ方
(1)タラバガニをボイルで食べる(毛蟹とは塩加減が違う)
一般家庭では大きな鍋が無いと思うので、タラバガニの足は外してバラバラにして下さい。次に鍋に水をたっぷり入れて(水1Lに対して10g〜15g位の塩)、沸騰させたまま20分〜25分位茹でてください。後は毛蟹と一緒です。
※タラバガニを茹でる前にお腹のところに付いてる三角形(ふんどし)を外し、中のみそは手か箸で取り除いて下さい。(一緒に茹でると身にみそがまわり、味を落とします)
(2)タラバガニを焼いて食べる
タラバガニの足を根元から切り、魚焼器もしくはホットプレートで、フタをして15分〜20分位焼いて下さい。理想はもちろん炭焼きして丸ごと焼いて食べる。最高です。
(3)タラバガニを刺身で食べる
沸騰したお湯の中にタラバガニの足の太い部分を15秒間位入れて出した後、殻から身を抜き、身に付いてる赤い膜を指で取ったあと、氷の入った水の中に入れると花が咲くように身が開きます。後は酢醤油、三杯酢、わさび醤油で食べてください。

内容
約2.6kg
賞味期限
【活のままの刺身】
冷蔵で2日以内
【ボイル】
冷蔵:4日
冷凍:1ヶ月
お召しあがり方
刺身、焼きガニ、ボイルしてあつあつで

