北海道の蛸は、とにかくその大きさに驚きます。その中でも群をぬいてビックリさせられるのが水蛸です。
水蛸は、大きいのになると軽く10キロを越し、蛸の中では一番大型に育つといわれてます。しかも北海道の場合、真蛸も水蛸に負けないくらい大きくなります。やはり北海道はでっ海道という言葉がピッタリです。

水蛸と真蛸の違い

北海道の水蛸は足1本の太さを見ただけでも「なにこれ？」と、とにかく驚かされる大きさです。
また、日本全国に生息する真蛸(特に瀬戸内海は有名)は漁師さんが蛸壺を仕掛け捕っているのをよく見かけますが、北海道の真だこは本州ものと比べて全然大きさが違うため、ほとんどは網を仕掛けて獲ります。
北海道の真蛸も水蛸同様、大型な物が多いのですが、大味ということもなく、いたってあっさりしていて噛めば噛むほど蛸本来の味が伝わってきます。

※足の吸盤が交互に付いているのが水蛸
※足の吸盤が横に並んで付いているのが真蛸。

北海道の蛸人気は大変なもので、蛸にとって餌が豊富で水温が低いため、身の締まりも抜群です。主に全道にわたって獲れますが、特に日本海の岩内、積丹、留萌、利尻、稚内辺りの蛸が最高です。

蛸ってどうして赤い

蛸の刺身として一般に出回るのは浜でボイルされたものです（だから赤い）。
蛸はとても鮮度が落ちやすく、元気がないものはその場ですぐボイルされます。また、元気のいい蛸は活蛸（白っぽい色、上写真）の状態で運ばれてきます。また人気の蛸しゃぶなどに使う蛸は生のまま急速冷凍にかけて保存されています。