ズワイガニは、北海道の蟹の中でも一番知名度が低く、皆さんのイメージからするとズワイガニ=北陸名産だという意識が強いと思われます。でも実際は、現在北陸のズワイガニ水揚げ量はわずか２０％弱で北海道からのズワイガニが大半を占めているのが現実です。

本当のズワイガニ通は北海道で買う

その理由は北海道には毛蟹、鱈場蟹、花咲蟹といった三大蟹の存在が強すぎ、北海道でズワイガニをセリに賭けるよりも、本州に流した方が高値で買って貰えるという利点もあるからです。ですから、本当のズワイガニ通は北陸に輸送される前の新鮮なズワイガニを買うために、わざわざ北海道まで買にこられます。 ズワイガニというと加工品、冷凍品といったものに多く使われてきましたが、生きた本ズワイガニは毛蟹やタラバにも全くひけをとらないくらい美味しいです。

味なら本ズワイガニ

ズワイガニは毛蟹よりも少し身が柔らかく、甘みは十分あってミソも美味しいです。特に本ズワイガニを食べると美味しさがよく分かります。 単価的に安く出回っているのは紅ずわいという種類のもので、もともと身の入りの状態と身の質もよくないので、鍋用やだし用に使われるケースが多い蟹です。 これだけ全体的に蟹が減少して値段も上がってる中で、唯一そこそこ安定した蟹なので、一度お試し下さい。もちろん、活ズワイガニの場合は刺身、焼く、ボイルなどどんな食べ方でも絶品です。